国際結婚と在留資格 ～交際から結婚、在留資格の流れ～

近年、SNSや留学、仕事を通して外国人の方と出会い、結婚するケースが増えてきています。

しかし、国際結婚の場合、「結婚＝一緒に暮らせる」というわけではありません。

日本人同士の結婚とは違い、相手が日本に在留するには「在留資格（ビザ）」の手続きが必要になります。

今回は「交際から結婚、そして在留資格取得までの一般的な流れ」についてご紹介します。

▶ 「どこで結婚するのか」を決める

国際結婚の場合、「日本で結婚する」のか「相手の母国で結婚する」のかによって手続きが異なります。

【日本で結婚する場合】

相手の母国で発行された「婚姻要件具備証明書（独身で結婚できることを証明する書類）」などを市区町村役場に提出し、日本の戸籍に婚姻を記載します。

【相手の母国で結婚する場合】

現地の法律に従って結婚手続きを行い、その後、日本の市区町村へ「婚姻届（外国での婚姻報告）」を提出します。

どちらの方法を選択するかによって、必要書類や期間が異なるため、事前の確認が大切です。

▶ 結婚後に必要となる「在留資格」とは？

日本人の配偶者として日本で生活するには、「日本人の配偶者等」という在留資格が必要です。

この在留資格を取得することで、就労制限なく、日本で自由に働いたり生活したりできるようになります。

主な申請パターンは次の2つです。

1.日本に既に滞在している外国人が結婚した場合

現在の在留資格から「日本人の配偶者等」へ【在留資格変更許可申請】を行います。

2.海外にいる外国人結婚した場合

日本側から【在留資格認定証明書交付申請】を行い、それをともに相手が日本大使館でビザを申請を行います。

在留資格の審査では、「結婚が真実かどうか（偽装結婚でないか）」が最も重要視されるポイントです。

そのため、交際の経緯や関係の継続性を証明できる資料を提出することが大切です。

例えば）

• 交際期間中の写真やメッセージのやりとり
• 交際・結婚の経緯をまとめた「質問書」
• 双方の家族が結婚を認めていることがわかる資料　など

丁寧に準備する必要があります。

▶ 手続きの期間と注意点

審査期間は概ね1～3ヶ月程度です。

しかし、書類不備や説明不足があった場合、追加資料を求められ、審査にさらに時間がかかることもあります。

また、「一度不許可になったら終わり」というわけではなく、不許可理由を確認し、内容を修正したうえで再申請することも可能です。

▶ 自分たちだけで悩まず、専門家へ

国際結婚の手続きは、相手の国籍や滞在状況によって必要書類が大きく異なります。

「役所ではどこまで教えてもらえるかわからない」「相手の国の書類が理解できない」など、個人で進めるには不安なことも多いものです。

行政書士のような専門家に依頼することで、

• 必要書類の確認と翻訳のサポートが受けられる
• 書類作成に関するアドバイスがもらえる
• 入管への申請書類作成・提出の代行　など

サポートを受けられ、手続きをスムーズに進められます。

不安なまま進めるよりも、専門家の力を借りることで確実かつ安心に準備を進められます。

▶ まとめ

国際結婚は、「文化」や「言葉」の違いを超えて築く大切な関係です。

その一方で、在留資格の取得という法的な手続きが欠かせません。

「どのタイミングで何をすればいいのか」

「自分たちのケースはどのように申請したらいいのか」

迷ったときは、専門家に早めの相談をおすすめします。

正しい手続きを行うことで、安心して新しい生活をさせてください。

種と実 行政書士事務所は、これまでの経験を活かし、在留資格や永住許可に関するご相談に丁寧に対応いたします。

「いつ在留資格の変更はできるのか知りたい」「書類準備が不安」など、どんな小さなことでも、まずはお気軽にご相談ください。