
自分の終活を考えていますが、葬儀は家族葬か一般葬で迷っています。それぞれのメリット、デメリットを教えてください。
誰にでもいつか訪れる人生の最期となるセレモニーが「葬儀」です。
葬儀は地域色だけでなく、式場や規模、プラン内容によって遺族にかかる負担や予算が変わります。
現在の葬儀の主流は「家族葬」「一般葬」、ほぼ半々の割合で執り行われています。
葬儀は故人にとって一度きりのセレモニー。家族や親族にとっても悔いの残らない送り方を選ぶにはどうにしたらいいのでしょうか。
そこで今回は「家族葬と一般葬、どちらを選ぶ?それぞれのメリット・デメリット」をご紹介します。
▶ 家族葬とは
身内やごく親しい友人など、少人数で行う葬儀を指します。
[メリット]
- アットホームで落ち着いたお別れができる
- 準備や対応の負担が比較的少ない
- 予算を抑えやすい など
[デメリット]
- 招待できなっかた方から後からお参りを求められることがある
- 親族以外から「参列したい」という声が出る可能性がある
小規模で執り行うことができるため、家族や親族の負担や予算を抑えることができる一方で、生前のお仕事の関係やお人柄など、さまざまな要因から人脈が広い方にとっては、親族以外の方が参列ができず、最期のお別れの時間が設けられないといったデメリットがあります。
▶ 一般葬とは
身内でけではなく、友人・知人、仕事関係者などの幅広い参列者を迎えて行う葬儀を指します。
[メリット]
- 故人が生前お世話になった方々へお別れの場が提供できる
- あとからの弔問が減り、対応する手間が省ける
- 故人の功績や人生を皆で振り返ることができる
[デメリット]
- 準備や当日の対応、予算など規模が多くなるほどに家族や親族の負担が増える
- 規模が大きいと忙しさから悲しみに集中できないことも
▶「家族葬」「一般葬」の相場
「家族葬」「一般葬」のおおよその相場は以下の通りです。【2023年~2024年のデータ参考】
家族葬:約40万円~100万円(※規模や内容・式場・祭壇・料理・返礼品などで金額は上下します。)
Point💡地域や選ぶ葬儀会社、葬儀のランクなどによって、費用も大きな幅があります。
一般葬:約100万円~200万円(※参列者数が30名~100名の規模にあることが多い。)
Point💡参列者が増えれば、式場の規模、料理、返礼品を用意する数も増えるため、費用も増加します。
また、参列者が多ければ、お香典が集まりやすいため、親族の実質的な負担が軽減されることもあります。
【その他の参考情報】
- 火葬のみ(直葬):約20万円~40万円
- 一日葬(通夜なし):約30万円~60万円
※こちらはあくまでも参考価格です。地域や式場、規模、プランによって変動します。
▶ 現在の傾向と今後
コロナ以前の葬儀と言えば、「一般葬」が主流でしたが、コロナをきっかけに感染対策目的から「家族葬」が主流になりました。
それと同時期ごろから、通夜を行わない「一日葬」、「直葬」も増加し、葬儀スタイルの小規模化が進んでいきました。
しかし、2023年の行動制限緩和後から、故人をゆっくり見送りたいというニーズも増加傾向にあり、主流が「一般葬」に戻りつつあります。
ただし、「葬儀の簡素化」「少人数で見送りたい」と望む家族や親族も一定数おり、「家族葬」も「一般葬」同様に残り続けるとみられています。
▶ まとめ
「家族葬」「一般葬」どちらにもメリットデメリットがあります。
どちらが良いのかは、ご家族の意向や故人の生前の交友関係、そして予算によって変わります。
あとで後悔をしないためにも、お元気なうちから家族や親族と意向を確認、相談しておくことが大切です。
種と実 行政書士事務所は、遺言・家族信託・成年後見の専門家です。
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