
住宅ローンを考えていますが、審査基準など教えてください。申し込みから融資の流れも知りたいです。
マイホーム計画を立てる方にとって、「住宅ローンが通るかの不安」「申し込みから融資実行までの流れ」など、疑問も持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は住宅ローンを検討されている方に向けて、「審査の基準や融資実行までの流れ」についてご紹介します。
▶ 住宅ローンの審査基準
住宅ローンの審査は大きく分けて「仮審査」「本審査」の2段階で行われます。
それぞれの段階で見られているポイントは以下の通りです。
1.年収と返済負担率
住宅ローンを組むうえで、最も基本的な審査基準は「返済負担率」です。
これは、年収に対して年間返済額がどれくらいの割合を占めているのを示します。
一般的には、
- 年収400万円未満:30~35%以内
- 年収400万円以上:35~40%以内
であることが望ましいとされています。
2.勤続年数と雇用形態
安定した収入があるのかどうかも住宅ローンでは大きな判断材料となります。
勤続年数は最低でも1~3年以上が目安とされており、正社員であるかも重要なポイントです。
契約社員や自営業の方の場合、過去数年分の収入実績が求められることもあります。
3.信用情報
過去のクレジットカード利用履歴やローン返済状況なども審査対象となります。
延滞や未払いがあると、審査に影響を与える可能性があります。
この信用情報はCICやJICCなどで管理されており、本人でも確認可能です。
※CICやJICC:住宅ローンの審査では、信用情報がとても重要になります。その信用情報を管理しているのが「信用情報機関」で、CICやJICCはその代表的な信用情報機関のことです。
4.借入希望金額と物件の担保価値
購入予定の物件自体が担保として十分な価値があるのかも重要なポイントです。
借入額が物件価格と比べて大きすぎないか、また物件が所在地や築年数もチェックされます。
▶ 住宅ローンの申し込みから融資実行までの流れ
実行されるまでの流れは以下の通りです。
1.事前審査(仮審査)
購入予定の物件が決まり次第、まずは金融機関に事前審査の申し込みを行います。
[必要書類]
- 源泉徴収票や確定申告書(収入証明)
- 購入予定物件の資料
- 身分証明書 など
この事前審査では、申込者の信用情報や年収・勤続年数などをもとに、「この人に融資できるかどうか」の目安が判断されます。
審査の結果が出るまでには通常2~5営業日程度かかります。
2.売買契約の締結
仮審査に通過したら、不動産会社と正式な売買契約を結びます。その際、手付金の支払いが発生する場合もあります。
3.本審査
売買契約書をもとに、本審査の申請を行います。本審査では、より詳細な審査が行われ、金融機関の保証会社によるチェックも加わります。
本審査には1~2週間ほどかかることが多く、通過したら「正式に融資を受けられる」ことになります。
4.金銭消費貸借契約(ローン契約)
本審査に通過後、金融機関と「金銭消費貸借契約(ローン契約)」を締結します。
ここで、借入金額・返済期間・金利などが確定し、印紙代などの費用が発生する場合もあります。
5.融資実行・引き渡し
住宅ローンの融資は、一般的に物件の引き渡し当日に実行されます。
融資金が不動産会社などに振り込まれ、同時に所有権移転登記なども行われます。
▶ まとめ
住宅ローンは、人生の大きな決断のひとつです。
だからこそ、正しい知識と万全の準備を行い、納得のいくマイホーム計画を進めてください。
住宅ローンは契約金額も手続きのボリュームも大きいため、契約する方にとっては不安に感じることが多いかと思います。
住宅取得に関する各種契約書の作成や必要書類のチャックなど、住宅ローンに関する不安点は行政書士へお気軽にご相談ください。
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